校庭に置いてきたポニーテールの頃
「おいおい、ため息ついてんじゃねーよ。呼んでやろうか?ヒロを」

大嶋がシャーペンの先で私の背中をつつく。

「いや、呼ばなくていいよ」


なんでこんなに私の考えていることがこいつにはバレているんだろう。

やっぱり私ってわかりやすいんだな、気をつけないと。


っていうか、ヒロと仲のいい大嶋がせっかく後ろにいるんだし、開き直って相談するのもありかな。

どうせヒロへの気持ちなんてバレちゃっているし。


唯やマナにはヒロのことを話していない分、大嶋に話すだけでも気持ちはすっきりするかも。

頭もいいし、何かいいアドバイスくれるかもしれない。

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