校庭に置いてきたポニーテールの頃
「もしかして大嶋、過去にヒロとそういうことあったの?」
「まさか。今お前に言われて考えてみただけだよ」
「ふーん」
休み時間が終わり、チャイムがなったのと同時に、私は体の向きを変えて前を見た。
……あ。
ヒロ、今こっち見てた……?
前の方に席があるヒロは顔だけこっちに向けていて、私と目があった瞬間に軽くうつむきながらゆっくりと前を向いた。
もしかして私が大嶋と二人で話していたこと、気になってくれていた?
……いやいや、こうして自惚れることがだめなのに。
勝手に期待なんてするから、ヒロがマナと二人で話しているくらいで落ち込んでしまうんだよね。
「まさか。今お前に言われて考えてみただけだよ」
「ふーん」
休み時間が終わり、チャイムがなったのと同時に、私は体の向きを変えて前を見た。
……あ。
ヒロ、今こっち見てた……?
前の方に席があるヒロは顔だけこっちに向けていて、私と目があった瞬間に軽くうつむきながらゆっくりと前を向いた。
もしかして私が大嶋と二人で話していたこと、気になってくれていた?
……いやいや、こうして自惚れることがだめなのに。
勝手に期待なんてするから、ヒロがマナと二人で話しているくらいで落ち込んでしまうんだよね。