校庭に置いてきたポニーテールの頃
この気持ちを一言で表現するのは難しい気がする。

そもそも自分でもよくわかっていないから。

一緒にいたいのは、私が好きなのは、確かに大樹のはずなのに、どうしてなのか彼との結婚は考えることができない。


私にとっての幸せって結局なに?

大樹といること?それとも結婚すること?


『つらいなら無理してやめなくてもいいと思うけど。

だけどあっかが切り替える気があるならタイミングはいいかも。

同窓会もあるしさ、新たな出会いに期待しようよ』


合コンの夜のマナの言葉がふっと頭をよぎった。


切り替えか……

大樹と完全に途切れてしまう自分のことも、今の私には想像がつかなかった。

< 163 / 345 >

この作品をシェア

pagetop