校庭に置いてきたポニーテールの頃
早く席替えにならないかな。
もう12月だし、きっと2学期中にはない気がするけど、黒板の方を見るたびに私の視界の端には二人の姿が映り込む。
社会の授業が始まって、先生が出席番号順に生徒の名前を呼んでいる。
先週に2学期の期末テストが行われていたので、それの答案の返却だった。
先生がヒロの名前を呼んだ。
呼ばれて前に出たヒロが、先生から答案用紙を受け取った。
ヒロが席に戻ろうと振り向いた瞬間に、私は反射的にパッとうつむいてしまう。
危なかった、目が合ってしまうところだった。
「宮西さん」
今度は私の名前が呼ばれて、慌てて席を立った。ヒロの方は見ないようにして、先生のところに向かう。
85点だった。社会はここのところ、だんだんと点数が下がってきているんだよね。
もう12月だし、きっと2学期中にはない気がするけど、黒板の方を見るたびに私の視界の端には二人の姿が映り込む。
社会の授業が始まって、先生が出席番号順に生徒の名前を呼んでいる。
先週に2学期の期末テストが行われていたので、それの答案の返却だった。
先生がヒロの名前を呼んだ。
呼ばれて前に出たヒロが、先生から答案用紙を受け取った。
ヒロが席に戻ろうと振り向いた瞬間に、私は反射的にパッとうつむいてしまう。
危なかった、目が合ってしまうところだった。
「宮西さん」
今度は私の名前が呼ばれて、慌てて席を立った。ヒロの方は見ないようにして、先生のところに向かう。
85点だった。社会はここのところ、だんだんと点数が下がってきているんだよね。