校庭に置いてきたポニーテールの頃
すると、後ろから4つ折りになったルーズリーフの切れ端が飛んできた。

開くと、大嶋のきれいな字でこう書いてある。


『ヒロのこと好きでいるのか諦めるかは、お前が決めること。


好きでいることを続けるのなら、浅倉にもきちんと向き合え。

諦めるって決めたなら、泣いてないでちゃんと覚悟を決めろよ。


しかたねーから、お前がどっちを選んでも、俺は応援してやるよ』


思わず私は後ろを振り向いて、大嶋の顔を見た。

大嶋はまたあごを動かして、私に『前を向け』って合図をした。

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