校庭に置いてきたポニーテールの頃
「……きゅ、92点。
……や、やった、俺、宮西に勝った!」
ヒロは思い出したみたいに不自然に喜んでいた。
それでも今の会話で、ヒロは私に対する不安はなくなったように見える。
それまで緊張していた私も、なんだかホッとした。
「じゃあさ、宮西。さっきの社会は?」
「言いたくないけど85点」
「よっしゃ、今回はきっと合計点でも俺の勝ちだな!」
久しぶりに見たヒロの笑顔は、やっぱりきゅんとしてしまう。
早速心が揺らいでしまいそうになったけど、ここから徐々にヒロへの想いを断ち切って行こうと私は自分に言い聞かせた。
……大丈夫、絶対にできるよ。
……や、やった、俺、宮西に勝った!」
ヒロは思い出したみたいに不自然に喜んでいた。
それでも今の会話で、ヒロは私に対する不安はなくなったように見える。
それまで緊張していた私も、なんだかホッとした。
「じゃあさ、宮西。さっきの社会は?」
「言いたくないけど85点」
「よっしゃ、今回はきっと合計点でも俺の勝ちだな!」
久しぶりに見たヒロの笑顔は、やっぱりきゅんとしてしまう。
早速心が揺らいでしまいそうになったけど、ここから徐々にヒロへの想いを断ち切って行こうと私は自分に言い聞かせた。
……大丈夫、絶対にできるよ。