校庭に置いてきたポニーテールの頃
「ねえ、大嶋。ちょっといい?」
放課後になり、俺らが教室の掃除を終えたところで浦東に声を掛けられる。
ヒロと浅倉はたった今、二人で教室を出て下校したところで、宮西は体育館掃除のためここにはいなかった。
「あっかはまだ、ヒロのことが好きなのかな」
「どうだろうな、わかんねえよな。そんな簡単に吹っ切れるようなもんじゃねえしな」
もっとも本人にその事実を確認したとしても「もう好きではない」と返ってくるんだろうな。
たとえ、まだあいつがヒロに対する気持ちが残っていたとしてもだ。
「私、もうあっかのこと見てられないよ。あんなふうに近くでマナ達がいちゃついてるの、私だったら絶対に嫌だもん」
放課後になり、俺らが教室の掃除を終えたところで浦東に声を掛けられる。
ヒロと浅倉はたった今、二人で教室を出て下校したところで、宮西は体育館掃除のためここにはいなかった。
「あっかはまだ、ヒロのことが好きなのかな」
「どうだろうな、わかんねえよな。そんな簡単に吹っ切れるようなもんじゃねえしな」
もっとも本人にその事実を確認したとしても「もう好きではない」と返ってくるんだろうな。
たとえ、まだあいつがヒロに対する気持ちが残っていたとしてもだ。
「私、もうあっかのこと見てられないよ。あんなふうに近くでマナ達がいちゃついてるの、私だったら絶対に嫌だもん」