校庭に置いてきたポニーテールの頃
2001.6.3 言葉にならない苦しみ
女子と二人で出かけることなんて、俺の人生では今まで一度もなかった。
宮西がどんなつもりで俺を誘ったのかはわからないけど、今回はとにかく運がよかったとしか思えない。
お互い家で昼食を済ませてから、自転車で学校に向かう。校門が見えてくると同時に、宮西の姿も確認できた。
手持ち無沙汰な様子の宮西は、意味もなくきょろきょろと辺りを見渡したり、腕時計を覗いていた。
いつからここにいたんだろう。
俺に気づいた宮西が笑顔を見せてくれた。俺だけに見せてくれたその表情が嬉しくて、胸の奥があたたかくなった。
「ごめんな、遅くなって。結構待ったのか?」
「ううん、私も今来たところだよ」
ドラマでよく見る会話を実際に交わしたことがおかしくて、自然と二人で笑い合う。
なんでもない瞬間だけど、俺はすごくいいと思ったんだ。
宮西がどんなつもりで俺を誘ったのかはわからないけど、今回はとにかく運がよかったとしか思えない。
お互い家で昼食を済ませてから、自転車で学校に向かう。校門が見えてくると同時に、宮西の姿も確認できた。
手持ち無沙汰な様子の宮西は、意味もなくきょろきょろと辺りを見渡したり、腕時計を覗いていた。
いつからここにいたんだろう。
俺に気づいた宮西が笑顔を見せてくれた。俺だけに見せてくれたその表情が嬉しくて、胸の奥があたたかくなった。
「ごめんな、遅くなって。結構待ったのか?」
「ううん、私も今来たところだよ」
ドラマでよく見る会話を実際に交わしたことがおかしくて、自然と二人で笑い合う。
なんでもない瞬間だけど、俺はすごくいいと思ったんだ。