校庭に置いてきたポニーテールの頃
カラオケの個室に二人で入った瞬間、俺は緊張していたことに気がついた。
様子をうかがいながら、テーブルを挟んで宮西の向かいに座る。部屋がやけに広く感じてしまい落ち着かない。
一曲目を歌ったときには、わずかに声まで震えていた。気づかれてはいないかもしれないけど。
普段カラオケはあまり来ることがなかった。
部活が忙しいこともあるけど、ヒロと遊ぶ時もお互いの家でゲームをするか、近くのグラウンドでサッカーをすることが多い。
だから今日も、俺が好きなロックバンド以外はあまり持ち歌がなく、ありがちなヒットチャートを辿ったような選曲になってしまう。
結局それが良かったみたいで、宮西を退屈させるようなことはなかったみたい。歌っているうちに緊張もほぐれてきたようだった。
宮西は流行りの歌から、俺の知らないバラードみたいなものまで、色んな歌を歌っていた。
初めて聴いた宮西の歌声は、極端にうまいわけでも下手なわけでもないけど、俺の胸の中に優しく柔らかく響いてくる。
様子をうかがいながら、テーブルを挟んで宮西の向かいに座る。部屋がやけに広く感じてしまい落ち着かない。
一曲目を歌ったときには、わずかに声まで震えていた。気づかれてはいないかもしれないけど。
普段カラオケはあまり来ることがなかった。
部活が忙しいこともあるけど、ヒロと遊ぶ時もお互いの家でゲームをするか、近くのグラウンドでサッカーをすることが多い。
だから今日も、俺が好きなロックバンド以外はあまり持ち歌がなく、ありがちなヒットチャートを辿ったような選曲になってしまう。
結局それが良かったみたいで、宮西を退屈させるようなことはなかったみたい。歌っているうちに緊張もほぐれてきたようだった。
宮西は流行りの歌から、俺の知らないバラードみたいなものまで、色んな歌を歌っていた。
初めて聴いた宮西の歌声は、極端にうまいわけでも下手なわけでもないけど、俺の胸の中に優しく柔らかく響いてくる。