校庭に置いてきたポニーテールの頃
俺が歌ったのをきっかけに、後半は懐かしいアニメソングが続いた。
幼い頃の記憶が呼び起こされたせいか、俺も宮西も「懐かしい」なんて言いながら、子供みたいにはしゃいで歌っていた。
最初はテーブルを挟み向かい合わせに座っていたけど、椅子の上に立ち上がって歌ったり、前に出てモニターの横で歌っているうちに、俺はなぜか宮西の隣に座るようになっていた。
そして宮西も嫌な顔をしていなかったと思う。俺がふざけてモノマネをしながら歌うと、笑いながら背中をばしっと叩かれた。
「やめてよ大嶋。涙、止まんないんだけど」
「いてっ。お前、本気で叩くなや」
「ごめんごめん、だって面白いんだもん」
叩かれた部分が熱を持ち、全身にじわじわと甘く広がっていく。
このまま時が止まってしまえばいいのに。宮西と二人で笑いながら、ずっとこうして一緒にいたいと思ってしまったんだ。
幼い頃の記憶が呼び起こされたせいか、俺も宮西も「懐かしい」なんて言いながら、子供みたいにはしゃいで歌っていた。
最初はテーブルを挟み向かい合わせに座っていたけど、椅子の上に立ち上がって歌ったり、前に出てモニターの横で歌っているうちに、俺はなぜか宮西の隣に座るようになっていた。
そして宮西も嫌な顔をしていなかったと思う。俺がふざけてモノマネをしながら歌うと、笑いながら背中をばしっと叩かれた。
「やめてよ大嶋。涙、止まんないんだけど」
「いてっ。お前、本気で叩くなや」
「ごめんごめん、だって面白いんだもん」
叩かれた部分が熱を持ち、全身にじわじわと甘く広がっていく。
このまま時が止まってしまえばいいのに。宮西と二人で笑いながら、ずっとこうして一緒にいたいと思ってしまったんだ。