校庭に置いてきたポニーテールの頃
2001.9.26 直感
中学校生活最後の文化祭が幕を閉じた。

俺らのクラスでは劇を披露した。進路や友情に悩む中三の生徒達を題材に、脚本からすべてオリジナルで制作したものだ。


正直、観客からの反応は微妙だったとは思うけど、クラスとしては自己満足な達成感から、それなりに楽しかった文化祭にはなった。


一方で合唱コンクールについても、学年で3位というこれまた微妙な位置で終わってしまったんだけど、結果はどうあれ、自分達はよくやったということで満足していた。


そこで誰が言い出したかはわからないけど、打ち上げをしようということになったんだ。


ちょうど文化祭の一週間後の土曜日だ。授業は午前中の三時間だけだから、一旦帰って集合することになった。


俺らをはじめ、部活をやってた連中ももう引退しているために、クラスのほとんどが参加をすることになった。

ただ、このときはあまり気にしていなかったけど、担任はこの打ち上げを知らされていなかったのか、それともまだ仕事をしているせいか、集合場所に姿はなかった。

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