校庭に置いてきたポニーテールの頃
「なあ、大嶋。俺、ずっと考えてたんだけどさ」
「何だよ急に」
神妙な面持ちでヒロが呟く。さっきまでのすっきりとした表情はどこへ行ったんだ。
「お前、札幌行った方がいいんじゃない?」
俺は返す言葉が見つからない。まさかヒロからそんなことを言われるなんて思わなかった。
「家の事情とかで……まあ具体的に言うと学費が払えないとか、そういう理由があるなら北川市での進学もありだけど。でもそうじゃないなら札幌行くべきだと思う」
俺が無言のままでいると、ヒロはさらに続ける。
「お前が東高にこだわる理由って何?いくら考えてもさ、札幌になくてこっちにあるものって、友達っていうか、そういうものしか思いつかないんだよ」
「何だよ急に」
神妙な面持ちでヒロが呟く。さっきまでのすっきりとした表情はどこへ行ったんだ。
「お前、札幌行った方がいいんじゃない?」
俺は返す言葉が見つからない。まさかヒロからそんなことを言われるなんて思わなかった。
「家の事情とかで……まあ具体的に言うと学費が払えないとか、そういう理由があるなら北川市での進学もありだけど。でもそうじゃないなら札幌行くべきだと思う」
俺が無言のままでいると、ヒロはさらに続ける。
「お前が東高にこだわる理由って何?いくら考えてもさ、札幌になくてこっちにあるものって、友達っていうか、そういうものしか思いつかないんだよ」