校庭に置いてきたポニーテールの頃
途中から勝手に口だけが動いているような感覚だった。大嶋が大嶋じゃないみたいなんて、自分でも意味がわからない。
だけど好きってはっきりと言えた。もうそれだけで悔いはない気がする。それでも大嶋に嫌われてしまうなら諦めるしかないよね。
「……目を見て言えよ」
大嶋が私の両肩をつかんでこう言った。震えるまぶたを恐る恐る開ける。
そして大嶋の方に顔を向けるも、彼の力強い眼差しを直視することができずに、また俯いてしまった。
「お前が好きなのは、今の俺じゃないだろ」
「どういうこと……」大嶋の言っている意味がわからなかった。
私の肩を掴む大嶋の手に一瞬だけ力が入ったあとに、彼は私から離れた。
だけど好きってはっきりと言えた。もうそれだけで悔いはない気がする。それでも大嶋に嫌われてしまうなら諦めるしかないよね。
「……目を見て言えよ」
大嶋が私の両肩をつかんでこう言った。震えるまぶたを恐る恐る開ける。
そして大嶋の方に顔を向けるも、彼の力強い眼差しを直視することができずに、また俯いてしまった。
「お前が好きなのは、今の俺じゃないだろ」
「どういうこと……」大嶋の言っている意味がわからなかった。
私の肩を掴む大嶋の手に一瞬だけ力が入ったあとに、彼は私から離れた。