校庭に置いてきたポニーテールの頃
2002.3.14 最後の頼み
昼休みが終わる頃に席に戻ると、小さく折りたたまれたルーズリーフの切れ端が、私のペンケースの下に挟まっている。
……なんだろう、手紙かな。
そのルーズリーフには、私のよく知っている文字でこう書かれていた。
『今日の放課後、校舎横の非常階段に来てください』
大嶋……
指先が震えてしまう。ずっとここまでこらえていたのに、涙が出そうになってしまう。
こうしてわざわざ呼び出してくるなんて、多分、告白をされるんだろうな。
嬉しくないわけじゃないけど、胸の中はモヤモヤしている。
ねえ、どうして今なの?中学校生活は明日で終わるのに。もう大嶋の姿が見れるのも明日が最後なのに。
『私も好き』なんて言ったら、ここから遠距離恋愛が始まるのかな。だけど札幌なんて遠すぎだよ。
……なんだろう、手紙かな。
そのルーズリーフには、私のよく知っている文字でこう書かれていた。
『今日の放課後、校舎横の非常階段に来てください』
大嶋……
指先が震えてしまう。ずっとここまでこらえていたのに、涙が出そうになってしまう。
こうしてわざわざ呼び出してくるなんて、多分、告白をされるんだろうな。
嬉しくないわけじゃないけど、胸の中はモヤモヤしている。
ねえ、どうして今なの?中学校生活は明日で終わるのに。もう大嶋の姿が見れるのも明日が最後なのに。
『私も好き』なんて言ったら、ここから遠距離恋愛が始まるのかな。だけど札幌なんて遠すぎだよ。