校庭に置いてきたポニーテールの頃
時計を見たら午後の八時だった。今日は金曜日だし、ひょっとしたら飲みに出ているかもしれない。
今、連絡しても繋がらないかも。
……ほら、またすぐにこうして余計なことを考える。駄目だったら駄目でいいじゃん!
私は勢いで、ラインから大嶋のプロフィールを開く。そしてそのまま通話ボタンを押した。
受話器の向こうでコール音が鳴る。もう後戻りはできなかった。
『よう。どうした?宮西』
その声を聞くだけで胸が詰まりそうになる。
「大嶋、会いたいよ。ずっと会いたくてたまんなかった」
『……間違えて通話ボタン押したのか?』
「今度は違う。もう一度、初めからやり直したい」
心臓の音が止まらない。胸に手を当てて深呼吸をする。
今、連絡しても繋がらないかも。
……ほら、またすぐにこうして余計なことを考える。駄目だったら駄目でいいじゃん!
私は勢いで、ラインから大嶋のプロフィールを開く。そしてそのまま通話ボタンを押した。
受話器の向こうでコール音が鳴る。もう後戻りはできなかった。
『よう。どうした?宮西』
その声を聞くだけで胸が詰まりそうになる。
「大嶋、会いたいよ。ずっと会いたくてたまんなかった」
『……間違えて通話ボタン押したのか?』
「今度は違う。もう一度、初めからやり直したい」
心臓の音が止まらない。胸に手を当てて深呼吸をする。