校庭に置いてきたポニーテールの頃
「あっ、来たよ。ヒロ。やっぱあっかの点数気になっているんだね」
振り向くとヒロがこっちに近づいてきてた。右手にはさっきの答案用紙が握られている。
さらにヒロの向こう側には、こっちを向いて顔をしかめている真綾ちゃん達のグループも見えるけど、それには知らんぷりをする。
「俺、さっきから自分の点数よりおまえの方が気になって仕方ないんだけど」
「ヒロから先に言って」
「やべー、緊張してきた」
私も謎にドキドキしている。
テストが返却されるときも緊張しちゃうんだけど、今はそれ以上かもしれない。
クラス一位は大嶋に譲るけど、私にだってそれなりにプライドがあるから、せめて二位にはなっておかないと。
振り向くとヒロがこっちに近づいてきてた。右手にはさっきの答案用紙が握られている。
さらにヒロの向こう側には、こっちを向いて顔をしかめている真綾ちゃん達のグループも見えるけど、それには知らんぷりをする。
「俺、さっきから自分の点数よりおまえの方が気になって仕方ないんだけど」
「ヒロから先に言って」
「やべー、緊張してきた」
私も謎にドキドキしている。
テストが返却されるときも緊張しちゃうんだけど、今はそれ以上かもしれない。
クラス一位は大嶋に譲るけど、私にだってそれなりにプライドがあるから、せめて二位にはなっておかないと。