校庭に置いてきたポニーテールの頃
「……宮西?行くぞ」
ヒロに名前を呼ばれて、ようやく意識が戻る。
ヒロと大嶋でスケッチブックを半分ずつ抱えて、美術室を出ようとしていたところだ。
廊下に出てから渡り廊下に向かう足も重たかった。二人の背中に引っ張られるように、ただのろのろとついていくだけ。
頭の中では何を考えていいのかわからない状態だ。
「びっくりしたよな……旧校舎ってカップルの溜まり場だったんだな」
「さっきのってサッカー部の澤田って奴だよな。あいつらももうやったりとかしてんのかな」
その言葉にぴたりと足が止まってしまった。
考えたくないのに、頭の中ではどんどんと嫌な想像が膨らんでいく。
ヒロに名前を呼ばれて、ようやく意識が戻る。
ヒロと大嶋でスケッチブックを半分ずつ抱えて、美術室を出ようとしていたところだ。
廊下に出てから渡り廊下に向かう足も重たかった。二人の背中に引っ張られるように、ただのろのろとついていくだけ。
頭の中では何を考えていいのかわからない状態だ。
「びっくりしたよな……旧校舎ってカップルの溜まり場だったんだな」
「さっきのってサッカー部の澤田って奴だよな。あいつらももうやったりとかしてんのかな」
その言葉にぴたりと足が止まってしまった。
考えたくないのに、頭の中ではどんどんと嫌な想像が膨らんでいく。