校庭に置いてきたポニーテールの頃
「……あのさ、宮西って去年B組だったんだっけ?
えっと……澤田も、だよな?」
そう問いかけるヒロは、この瞬間に私の澤田への気持ちに気づいたんだと思う。
ゆっくりと探るような話し方で、慎重になっているのが伝わってきた。
そして多分大嶋もそうなのだろう。何も言わないものの、表情は強張っていた。
頭の良い二人にはすぐに気づかれてしまってもおかしくないけれど、私は恥ずかしくなり口元を手で覆う。
「……大丈夫だよ、俺ら誰にも言わないからさ。浅倉や浦東も知らないんだろ?」
「昼休み終わるまであと7分あるし、3分間なら泣いてもいいぞ。その後は教室までダッシュな」
弱っていた私は、二人の優しさに簡単に涙腺が決壊してしまった。
そして二人は何も言わずに私の側にいてくれた。
えっと……澤田も、だよな?」
そう問いかけるヒロは、この瞬間に私の澤田への気持ちに気づいたんだと思う。
ゆっくりと探るような話し方で、慎重になっているのが伝わってきた。
そして多分大嶋もそうなのだろう。何も言わないものの、表情は強張っていた。
頭の良い二人にはすぐに気づかれてしまってもおかしくないけれど、私は恥ずかしくなり口元を手で覆う。
「……大丈夫だよ、俺ら誰にも言わないからさ。浅倉や浦東も知らないんだろ?」
「昼休み終わるまであと7分あるし、3分間なら泣いてもいいぞ。その後は教室までダッシュな」
弱っていた私は、二人の優しさに簡単に涙腺が決壊してしまった。
そして二人は何も言わずに私の側にいてくれた。