校庭に置いてきたポニーテールの頃
「あっかもまだ独身だったよね。彼氏はいるの?」
「いや、いないけど……」
「……けど?」
少し迷ったが、お酒が入っているせいで半分投げやりな気持ちになっていた私は、大樹の事をマナに話した。
女同士となるとこういった話題はつきものなのだが、私は大樹の話をあまりしたくない。
過去に友人に話した事もあったが、心配されるか反対されるかのどっちかの反応しかなかったからだ。
看護大時代の仲の良かった友達に話した時なんて、うんざりするくらい長々と説教されたこともあった。
別に相談しているつもりはないし、ただ話のネタとして聞いてくれればよかったのに。
さすがに懲りてしまったので、それ以来は誰かに大樹のことを話すことはなかったのだ。
「いや、いないけど……」
「……けど?」
少し迷ったが、お酒が入っているせいで半分投げやりな気持ちになっていた私は、大樹の事をマナに話した。
女同士となるとこういった話題はつきものなのだが、私は大樹の話をあまりしたくない。
過去に友人に話した事もあったが、心配されるか反対されるかのどっちかの反応しかなかったからだ。
看護大時代の仲の良かった友達に話した時なんて、うんざりするくらい長々と説教されたこともあった。
別に相談しているつもりはないし、ただ話のネタとして聞いてくれればよかったのに。
さすがに懲りてしまったので、それ以来は誰かに大樹のことを話すことはなかったのだ。