幕末を駆けた桜



『ああ。だから、池田屋には真白。お前も行ってもらう』



『……僕、が?』



『ああ。お前は…強いからな。
近藤さんと話して決まったんだ。
俺の所に人数を固める代わり、うちの精鋭を池田屋に、とな。

その中に、今回はお前も入っているわけだ』




……成る程な。

だから、僕は今回この場に呼ばれたのか。


それにしても…早くなっている気がする。
実際の池田屋事件は確か6月5日。


今はまだ6月にも入っていない。



多分、僕が動いたせいで色々と早まってるのか変わってきてるのか分からないが。


どちらにしろ、やることは1つだ。



『……総司、平助、新八、真白。近藤さんはお前らに任せる』



土方の真剣な表情を見て、皆同じく頷いた。



『御意』



僕等がやることは1つ。

近藤さんを守り抜くことだけだ。



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