幕末を駆けた桜
この新政府軍には多くの役職がある。
初めから各藩の代表格でもあった西郷、桂、近藤さん、鴨さんが元帥として一番上に君臨している。
君臨しているというよりも、4人には結成した瞬間からその席が当たり前のように用意されていた。
その下が大将。
土方、新見、坂本、大隈、高杉がその位置についている。
所謂、頭を取られる一歩手前の最後の防御であり各隊の司令官である中将たちをまとめる役割を担っている。
そして次が中将。
因みに僕は、不本意ながらこの位置にいる。
本当は兵士の方が中に動きやすくて良かったのだが、その事を知っている奴らが強引にこの位置なした。
他に、沖田、斎藤を始めとする元新撰組各組長方と伊藤、大久保、大村、久坂を含めた薩長土肥藩士数名。
小将には、城間を始め数十名。
その他、大佐、中佐、少佐。
大尉、中尉、少尉、准尉。
曹長、軍曹、伍長、兵長、上等兵、一、二等兵。
多くの藩が同盟を組んだこともあり、更に起こるはずであった禁門の変を含む新撰組や薩長が絡む事件が多数無くなったことで、新政府軍は多くの兵で組織されている。
それで、僕は中将になったんだからちゃんと指揮をとって前線に繰り出そうとしたものの、事務作業を大量に回されて前線に出れないようにされていた。