幕末を駆けた桜
幕末



だんだんと意識が浮上していくのを感じで、ゆっくりと目を開ける。





病院の天井でも映るだろうと息巻いていた僕の視界に映ったのは、いささか不思議な光景で。




思わず、起き上がって確認してしまった。




四方八方、何処かしらを見渡しても、木…木…木。



突然動いた草に身を構えると、小さいリスが僕の横を通り過ぎて行った。



……なんだ、此処は。


辺りを見渡し、ため息をつく。



予想外なことすぎて、考えが付いて行っていない。



…まぁ、良い。

こんなところに突っ立っていても、何も始まらない。




丁度良いことに、歴史については詳しい方なんだから、それをフル活用しなければ。




< 4 / 256 >

この作品をシェア

pagetop