俺様御曹司による地味子の正しい口説き方 ※SS集
気に入らねぇ!!!!
あの創立祭のときにほぼ社内公認となって、名実ともに俺の彼女となった杏を週末毎に俺の家に連れ帰り、月曜の朝は一緒に出勤する。
仕事が始まってしまうと、まだまだ新人である自分は新設された部所であることもあって、社内外をバタバタと忙しく動き回り、週末まで杏との時間なんてほぼ取れない。
営業部という同じフロアにいるにも関わらず、だ。
只でさえ週末以外に杏に触れることすらできていないのに、たまに事務処理でデスクに戻ってくると杏は営業事務の机で一心不乱にパソコンに向かっている。
声を掛けたいところをグッと堪え、杏の仕事を出来るだけ増やさないように自分で出きることはするようにしているのに、要領の悪い他の営業の仕事を頼まれていたりする。
お前らそれくらい自分でやれよ。
デレデレと鼻の下を伸ばして話しかける男どもににこやかに対応して、「分かりました」と笑顔を向ける。
━━っ、あぁ、可愛すぎる。
目の前の男も頬を赤く染めて。
気持ち悪いんだよ。
さっさと、仕事に戻れ。
もともと長い前髪と眼鏡の奥は表情豊かではあったんだ。その眼鏡の隙間から覗くふとした表情に惹き付けられた。
もっと見たい、と思った。
それを見つけるのが、楽しみだった。
それが、前髪を切り、コンタクトに変えた。
只それだけで杏の持ち前の可愛さが露になって皆の目に留まることになった。
あの目力は半端ない。
気づくのが遅いんだよお前ら。
女子社員の妬み根性で俺の側にいる杏は周りからやっかみを受けて色々言われていたのも、杏の素顔を知って口をつぐんだ。
当然だ、お前らなんかが杏に敵うかよ。
杏が可愛くなって、自分の事のように胸を張ったかと言えば、それはともかくと逆に誰にも見せたくなかったというのが本音だった。
あの創立祭のときにほぼ社内公認となって、名実ともに俺の彼女となった杏を週末毎に俺の家に連れ帰り、月曜の朝は一緒に出勤する。
仕事が始まってしまうと、まだまだ新人である自分は新設された部所であることもあって、社内外をバタバタと忙しく動き回り、週末まで杏との時間なんてほぼ取れない。
営業部という同じフロアにいるにも関わらず、だ。
只でさえ週末以外に杏に触れることすらできていないのに、たまに事務処理でデスクに戻ってくると杏は営業事務の机で一心不乱にパソコンに向かっている。
声を掛けたいところをグッと堪え、杏の仕事を出来るだけ増やさないように自分で出きることはするようにしているのに、要領の悪い他の営業の仕事を頼まれていたりする。
お前らそれくらい自分でやれよ。
デレデレと鼻の下を伸ばして話しかける男どもににこやかに対応して、「分かりました」と笑顔を向ける。
━━っ、あぁ、可愛すぎる。
目の前の男も頬を赤く染めて。
気持ち悪いんだよ。
さっさと、仕事に戻れ。
もともと長い前髪と眼鏡の奥は表情豊かではあったんだ。その眼鏡の隙間から覗くふとした表情に惹き付けられた。
もっと見たい、と思った。
それを見つけるのが、楽しみだった。
それが、前髪を切り、コンタクトに変えた。
只それだけで杏の持ち前の可愛さが露になって皆の目に留まることになった。
あの目力は半端ない。
気づくのが遅いんだよお前ら。
女子社員の妬み根性で俺の側にいる杏は周りからやっかみを受けて色々言われていたのも、杏の素顔を知って口をつぐんだ。
当然だ、お前らなんかが杏に敵うかよ。
杏が可愛くなって、自分の事のように胸を張ったかと言えば、それはともかくと逆に誰にも見せたくなかったというのが本音だった。