俺様御曹司による地味子の正しい口説き方 ※SS集
「んんっ、」
角度を変えて重ね合わせた唇から杏のくぐもった声が漏れる。
ヤバイ。
堪んない。
堪えきれないように甘く掠れた声が聞こえると、緩くなった唇をこじ開け舌を捩じ込ませる。
「……っ、んんっ、」
「んっ、……あ、んっ、」
あー可愛い。
このまま組み敷いて、思う存分貫きたい。
盛りすぎだろ俺。
5分前にチャイムが鳴るから、後少しだけ杏を堪能しよう。
杏の舌を追いかけて、絡ませて、甘噛みして、ここからもっと深く食べ尽くそうと……
と、思ったところでチャイムがなる。
いつも思うけど、このチャイム学校のチャイムと一緒だよな。
制服姿の杏とか。
うわっ、着せてみてぇ。
いけない妄想は今度お願いするとして、今は目の前の杏にご馳走さまと告げた。
「プリン、旨かった。ご馳走さま」
ニヤリと笑えば、目尻に涙をためて息を荒げた杏に睨まれた。
「か、会社でこんなこと、だ、駄目です!」
顔を真っ赤にして瞳を潤ませた顔は誘ってるようにしか見えないぞ。
「ハハッ、可愛すぎる。悪い、やりすぎたか?」
そういって膝にのせたまま頭を撫でた。
「っ、」
背中を優しく撫でながら息が整うまでリズムよく叩く。
「落ち着いたか?少し休んでから戻れよ。その顔で外に出るなよ」