未知のクリスマス

千早希ちゃんと私をなだめ周りの様子を気にしながら…佐保里ちゃんが救いの手を差しのべる。

「でもクリスマスくらいは…何かいつもあるんでしょ??」

「まあ…帰ってきてから家で二人で晩餐会くらいは…。
いつも彼の帰宅時間遅くてすぎちゃうからイブの前にやってるかな…。」

「クリスマスの前の前って…じゃあ、ちゃんとクリスマスにお祝いしたことないの?」

あまりの現状の酷さに慰めていた佐保里ちゃんも驚いたまま声を潜めたのにゆっくり頷く。


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