君と出会わなければ
高校一年生

はじまり




「さ、皆さん今から体育館に移動してもらいます!」



あたしは藍沢ルナ。
今日から念願の高校生になった。


...って言っても、制服は着てないけどね。


そう、あたしは人一倍頭が悪い。
小さい頃から勉強だけは好きになれなくて、勉強だけをうまいこと避けて生きてきた(笑)
小学校中学校とまぁ、体育音楽は成績5。
他は2とか3をさ迷ってた。
中学ではまぁまぁ、モテてたし、途切れることなく彼氏だっていた。
同じ学校の子もいれば、他校の子もいたし、年上も年下もまぁまぁ経験豊富(笑)


一番続いて3ヶ月とかかな?


まじで薄っぺらい付き合いしかしてないって今考えても思うわ。


アタシがなんで、地元から離れた定時の学校を選んだか。
それは中3のときにいじめにあったから。
原因は分からないけど、ある日からだれもアタシと口を聞かなくなった。
そしてアタシは不登校になった。一番高校に向けて勉強しないといけない時期なのにね。

それで先生が進めてきた高校がここ足立高校。

来てみてびっくり。
金髪、男なのに長髪、学校にスウェット、ジャージ着てきてる奴ら。
女の子はガッツリメイクして、どこの制服か分からない制服を組み合わせて着ている。
安定にパンツ丸見えまでのスカート丈。


「あ~ついていけね~」


本音が漏れてしまう。
オシャレなんか学校だから、どうでもいいアタシは、スキニーにロンTを来て上にパーカー羽織るだけスタイル。
化粧も激うすだし。
カラコンなんか生まれてしたことないし、がんばってしてもつけまつげだけ。


「心の声はっきり出てるで(笑)」


とそんなことを一人で考えてると、隣の金髪のストレートロングの髪の毛の女の子が話しかけてきた。
まつげもばっちり、カラコンもばっちり。
THEギャル。


「ごめんごめん!いきなりやったよな?アタシはカナエ!よろしく!」

「あ、ルナです、、」

「なんで敬語なんよー!タメで話そ♪」


カナエは足立高校の近くに住んでるらしく、ほとんどが友達らしい。
みんなが共通してることは、みんな何かしらの問題を抱えてこの学校にはいったこと。


「アタシなんて、片親でさー!しかも、学校でアタシなんでか浮いてて友達いなかったの!
でも、他校にはいっぱい友達いたからその子らとここ受けたってこと♪」

「うそ!アタシも中3のときいじめられてたよ????それで今は両親いるけど、仲はびみょーかなぁー」


アタシとカナエは似てるところが多かった。
意気投合したアタシたちは入学式の間、話続け気がつけば入学式が終わる挨拶がされていた。


「まって!まさかのアタシら同じクラス~♪ラッキー!」

「安心安心♪」


最初集まった教室にアタシが入ると、カナエも同時に入り、同じクラスだったことが発覚。
でも、席はだいぶとおいけど、、(T-T)


「またあとでくるね~!」


━━━ダンッ


「いたっ、あ、すいません」

「......ごめん」


自分の席に戻ろうと振り向いたときに誰かと衝動してしまった。
ぶっきらぼうな返事しか返さなかったのは、男の子だった。
目にかかった前髪に、金髪。
大振りのピアスをひとつつけていて、服装はジャージ。


あの格好はありえない、男でジャージが一番嫌いだわ(笑)


と、そんなことを思いながら席からそいつを見ていた。
アタシ性格悪wwwww


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