君と出会わなければ


「やほ!俺カズキ!そっちわ??」


「え?あ、アタシ?」


「こんな近くで話しててあんた以外いないでしょ(笑)」



気がつけばカズキは自分のイスをアタシの机のそばに置いて、座ってアタシに話しかけてきていた。



「ルナだよー。てか、近いから(笑)」


「へー、いい名前やん!ええのええの、仲良くなりたい証拠(笑)」



カズキは人懐っこい性格だとすぐにわかった。
短髪の栗色の髪の毛は綺麗にセットされていて、男ではめずらしく制服を着ていた。
私服選ぶのがめんどくさいらしい(笑)
席が隣だとゆうこともあり、アタシとカズキはすぐに仲良くなった。
そして、カズキもまたいろいろな事情を抱えた一人だった。
彼女と3年ぐらい付き合ってるけど、別れて戻っての繰り返しらしい。


「なんで何回も別れて戻ってんの?」


「あー、彼女の束縛きつすぎて、俺が無理になったりー。
あとは、彼女の男遊び激しいとことか?」


え、そんなことある?!
自分は彼氏縛っといて、遊びまくってんの?!


「だから、俺も女遊びとかじゃなくて、こーやって、女友達いっぱい増やしてんの♪
なんだかんだ言って彼女と離れられないんだよね」


そうゆうカズキは少し悲しそうな寂しそうな表情を浮かべた。


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