君と出会わなければ

距離




「ルナありがとな~、こんな長々と申し訳ない...」



「3年分、聞いた気分だわ(笑)」



かれこれ、アタシとカズキは二時間以上話し込んでいた。
時計を見るともうすでに晩御飯の時間。



━━━グルグル...



とまぁ、タイミングよくお腹が鳴り始める。



「あ、俺しゃべるの夢中なりすぎて、晩飯のこととかなんも考えてなかったわ!!!ルナ腹へった?」


「当たり前でしょ!こんなお腹なっててお腹減ってないわけなかろーが!(笑)」


カズキは、お腹を抱えて大笑いしながら、一旦自分の家に戻った。




カズキ、あのあと、元カノの学校までひとりで行ったんだって。
元カノが出てくるまでずっと校門で待ち続けたらしい。
電話してもメッセージ送っても元カノはなんの返事も返してこないまま、カズキを放置し続けた。

挙げ句のはてに、待って待って待ち続けてようやく出てきたと思えば、バイク乗ってるときに見た相手とまた仲良さげに手を繋いでいたそう。


「カズキ、なにアタシの学校まできてんの?きもいんだけど」


↑お前の方がキモいわ( `Д´)/


「だれ?メイの知り合い?あ、それとも元カレとか?(笑)」


↑これ言ってるの元カノと手繋いでる男が言ってるやつね。って、お前が誰だよ( `Д´)/


カズキ、相当辛かったよね。いや、てか、アタシなら泣き崩れるか、殴りかかってるわ。


でも、カズキは、二人見てこう言ったんだって。


「メイ!別れよう!メイを大事に思ってくれる人ができてよかった!お幸せに!じゃあな!!!」


カズキは元カノを最後の最後まで笑顔で見送った。
散々最低なことされて、それでも好きだったんだよね。きっと。
天罰下れ。カズキの元カノめ!!!( `Д´)/



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