君と出会わなければ


━━━キーンコーンカーンコーン...


「じゃあ、今日はこれで終了です!みんなお疲れ!明日から勉強がんばるよーに!!!」



先生の挨拶でみんな、帰る支度をして次々教室を出ていく。



「ルナおつかれー♪アタシバイトまで時間あるから、それまでしゃべんない??」


「いいよいいよ!!てか、カナエバイトしてんだ!」


「当たり前でしょー。お金ほしいもん(笑)」



バイトかー。アタシも探さないとな。
お金あった方がなにかと都合いいし。



「ルナ!じゃあ、またあしたな!アヤト行くぞ!」


「うん!またあしたね~」


カズキに手を振り、教室を出ていくのを見送った。
その後ろを着いてった人は、さっきアタシがぶつかったぶっきらぼうな金髪野郎。


「え、ルナの友達とアヤトくん友達だったんだ~」


「え、アヤトくんて人カナエの知り合い?」


カナエは何か言いたそうな顔をしながら、そうつぶやく。

詳しく聞くと、アタシとアヤトくん?がぶつかったあと、アヤトくんはカナエの後ろの席に座ったらしい。
カナエはプリントを配るときに、話しかけて仲良くなったみたいだった。


「アタシ、アヤトくんの顔むっちゃ好きなんだよね!なんか、クール?で、あの謎な感じがたまらん!!」


「そうなんだ~、アタシ興味なし」



ぶつかられたときのあのぶっきらぼうな態度をアタシはまだ引きずっていた。

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