君と出会わなければ
カズキと話していると、時間がたつのがすごく早くて。
安心して話せるし、全く気も使わない。
まだ喋って2日目とかなのにこの安心感てなかなかないよね(笑)
「あぁ~...」
アタシは大きく両手を伸ばして、大あくびをする。
自分の女子力のなさに少し反省(笑)
「もうこんな時間か、ここ使ってくれていいからさ!ゆっくり寝ろよ!」
時計を見ると、もう夜中の3時。
カズキはそう言うと、飲み干したアタシのココアのコップを手に取ると、部屋を出ていった。
━━━シーン...
一人っきりになった、カズキの部屋は、急に静寂に包まれる。
せっかく楽しかったのに、ひとりになると寂しくて、テンションがどんどん落ちていく。
さっきの光景が頭のなかに甦る。
カナエとアヤト。
二人でなにしてなのかな?
しかも、ふつうにカナエのことケツ乗せてたし。
女なら誰でもいいのかよ。くそっ。
イライラが募る。
むかつく。