君と出会わなければ



「アヤトー!!まてよー!!!今日走りにいこ!!」



カズキは駆け足でアヤトを追いかけて教室を出てった。

アヤトはニコニコしながらハイタッチをしていた。



アタシとカズキ。
カナエとアヤト。


あたしたちは付き合って3ヶ月がたってた。
お互いの記念日は4月10日。


あれからアタシとカズキは、学校でも放課後でも常に一緒に過ごしてる。
カズキって意外にモテるんだよね。

ミユって言う、暮らす一緒の子に聞いた話、カズキは何度がコクられてるらしい。
片手じゃおさまらなくて、両手でギリギリおさまるぐらい。


んまぁ、笑顔もさわやかで?
誰にでも優しいから勘違いする子もいるでしょね(笑)


カズキはコクられた話なんか自分からしたことがない。
大抵、アタシが友達に聞いてカズキに質問する。
これがお決まりになってる。



「昨日コクられたんー?友達が見たって言うてたけど~」


「うん!でも、俺全然ルナ以外興味ないからさ、“彼女いるからごめんね”しか言ってない」



これがアタシとカズキの日常会話(笑)
この3ヶ月で何回この会話したかな(笑)



でも、何回こーやってアタシが聞いても“ルナ以外興味ないから”って堂々と答えてくれるから、アタシは安心してカズキと付き合ってれるって思う。





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