君と出会わなければ
━━━ガチャ
「え?!ちょっと!!!」
携帯を必死に探しすぎて、脱力して座り込んでたアタシに気づかなかったのか、先生か誰か知らないけど外から鍵をかけられてしまった。
え、まじでどうする...?
ここ4階だから、確実に窓からは死ぬし...
電話する!って、誰とも連絡先まだ交換してないんだった...
「だー!れー!かー!助けてー!!!!」
恥ずかしさとかそんなもん、いまのアタシには無くて。
半泣き状態で窓から大声で叫んだ。
だって、夜の学校って気味が悪い。
結構真剣に、誰もいないのに、物音1つしたら体がビクビクする。
「うわ、まじ」
暇で携帯をいじりすぎて、ついに電源が切れてしまった。
「あー、終わった。もうこのまま幽霊に襲われて死ぬんだー。やだよーーーーー。」
黒板の真上に置かれた時計の針は丁度7を指していた。