君と出会わなければ
「ルナ、俺もう止められないけど、大丈夫?」
「大丈夫」
アタシが小さくかすかにつぶやいた「大丈夫」を聞き取ったカズキは、初めてアタシの身体に触れる。
「んっ...カズキ......」
カズキの細くて長い指が触れる度に、身体が反応してしまう。
初めてのアタシは、裸を見られてるのが恥ずかしくて、どんどん温度が上がって熱くなる。
「ルナ、なんでこんな熱いん?」
アタシの上にカズキが乗り、アタシの頬に手を当てながら聞いてくる。
「何もかも初めてで緊張してんの!!!」
アタシは恥ずかしくて、ふとんで顔を隠す。
「かわいっ。俺がルナの初めてでいいん?いやなら、全然言ってな?」
カズキはこんなときになっても、まだそんなことを心配してる。