キンダーガーテン    ~温かい居場所に~
"子供たちに名誉挽回する!"と宣言して

最近先生が、うさぎ組に顔を出すようになった。

…と言っても

手紙を届けてもらったり、連絡事項を部屋まで伝えに来てくれたりと

今までのフォローと大差はないんだけどね。

「はい、これが今日の手紙。それと、こっちが今日バスに乗らない子の名前。よろしくね」

「ありがとうございます。」

「はいはい。おぉ‼今日はお絵かきかぁ。
おっこの色キレイだなぁ。こっちは、怪獣かぁ~。カッコいいなぁ~。」って

子供一人一人に声をかけてくれる。

それも毎回違う子で、一週間でみんなに声をかけてくれたみたい。

こういう、細やかなところが先生の凄いところなんだよね。

どの子ももれることなく、みんな一緒って。



先生の努力の賜物か…

二週間もすると、すっかり元に戻って

みんなまた先生が大好きになっていた。

「先生の子供たちを敵に回すと、大変だねぇ~
みんな先生が大好きだから、パンチの嵐だったよぅ。」

なんて、笑顔で話してたけど…先生の人気は前を越える勢いだったの。
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