キンダーガーテン ~温かい居場所に~
秋の遠足でもうさぎ組が先生を独占。
年少組は2クラス。
梓ちゃんのパンダ組とうちのうさぎ組。
遠足は大型バスと小型バスの二台で行くことになって
じゃんけんに勝ったうさぎ組が大型バスに乗ることに。
必然的にバスから降りて公園までの道のりも先生がうちのクラスの付き添いとなり
その流れでお弁当も一緒に食べることに。
「ねぇ~先生。ぼくの隣に来て。」
「私のお弁当見てよぅ。」
「ご飯全部食べたよぉ。」
ゆっくり食べる暇がないかな?と心配になるほど、子供たちにモテモテの先生。
ご飯を早く食べた子から先生と遊べるとあって
普通遅い子までサッサと食べてくれて、私は大助かり。
「先生~この池、魚が見える。」
「わぁ‼トンボだぁ~。捕まえてぇ。」
子供たちに引っ張られて、あっちこっちで先生の笑い声が響いてる。
全員のご飯が終わって片付けまで見届けたら!
お待ちかねのお遊びタイム。
クラスのみんなと遊ぶのは、ホントに楽しい。
今日は、今クラスで流行ってる"だるまさんが転んだ"をすることになったの。
ちょうどパンダ組も終わったみたいだから
2クラス合同ですることに…
初めの鬼は、もちろん‼森先生。全員の指名で決まったの。
"だぁ~るまさんが~転んだ‼"
木の下で目隠しして大きな声で振り向いた。
「あぁ‼唯先生動いた‼」
ええっ⁉もう~⁉…
ちょっと先生~いくらなんでも…一番が私?
そりゃ~。確かに、全員いるかな?って首を動かした時
先生とは目があったけど…。
ちょっとくらい見逃してくれたっていいのになぁ~。
「う~ん…。」って情けない顔をして先生のところに行ったら。
「唯先生可愛そう!助けてあげるからねぇ。」
「ちょっとだけ待っててねぇ。」って子供たちに励まされてしまった。
ホントに情けない担任だなぁ~。
先生のところに行くと。
「はい、手を繋ぐよ。」てにっこりされちゃった。
動いて見つかったら、鬼と手を繋ないで助けを待つルールなんだけど…
先生と手を繋がないとダメかな?
だって、男の人なんだよ……森先生って。
こんなことなら、子供を鬼にしたら良かった…
渋々手を繋いで…再開。
その後数人が捕まって、梓ちゃんが後数メートルのところまで近づいた。
このまま梓ちゃんが動いたのを見つからずに
私と先生のところで手を切り離してくれたら、走って逃げられる。
後少し~!!
子供たちも梓ちゃんの手を、今かと待ち構えてるの。
梓ちゃんの手が上に振り上げられて
いよいよって時に私の顔を見て、意地悪に笑ったと思ったら。
「唯ちゃんごめんねぇ~。」って言いながら
私と次の子の間で切っちゃった‼
…………………………………???。
えっ⁉
思わずポカンと眺めていたら…
梓ちゃんが笑いながら逃げて行った。もちろん子供たちも。
"きゃあ~!"って言いながら逃げる子供たちの声に我に帰ると…
木の下にいつまでもいるのは、手を繋いだ唯と先生だけ。
「唯先生~逃げないと‼」
「捕まるよぅ。」
……………う~ん。
捕まるって言うか…まだ捕まってる感じ??
先生は隣でケラケラ笑ってるの。
「もぅ~。先生、早く逃げないと~どんくさいな~
はい!タッチ。」って…
手を繋いだまま頭を叩かれちゃった‼
ええっ~。私が悪いのぅ~?普通、先生の間で切るもんでしょう?
恨めしそうに梓ちゃんを見たら
「ごめんごめん。ルールだから唯先生の鬼だよ。
でもねぇ~私が悪いんじゃないんだよぅ。切ろうとしたら先生が
切って欲しく無さそうな顔をしてたんだもん!」って訳のわからない言い訳をして笑ってた。
また二人にからかわれちゃった。
まぁ、子供たちが喜んでくれたから良いけどね。
た~ぷり遊んでおやつを食べると
名残惜しいけど…遠足はおしまい。
「今日は楽しかったかぁ~?」
運転しながらミラー越しに、子供たちに話しかける先生。
「うん!すっごく楽しかった‼」
「ドングリ拾ったよ。」
「唯先生が鬼になったのが面白かったよね?」
「ええっ~先生が可哀想。梓先生と森先生がズルしたんだよ。」
「そうそう!森先生がまたいじめたんだよね‼」
いつの間にか、またまた悪者にされちゃった先生。
苦笑してたら。
「よし!うさぎ組はみんなで、意地悪する人から唯先生を守ろう‼」
「良いねぇ~。そうしよう‼」って
二学期も先生の威厳は無さそうだけど…
子供たちは幼いなりに先生を支えようとする優しい子に育ってるみたいです。
「先生は、相変わらずモテモテだね。」って先生は笑ってた。
バスを降りる時
「ご苦労様。先生…これっ」
渡されたのはビニール袋。中を覗くとカニが数匹。
「サワガニ。パンダ組と分けて飼ったら良いよ。遠足の思い出になるから。」って。
お帰り用意をしてる時に、こっそり川に降りて捕まえてくれたみたい。
お礼を言って、直ぐにパンダ組に持って行くと
「ええっ!唯ちゃんが飼いなよ。先生、唯ちゃんの為に捕まえたんだから~」なんて
またまた訳のわからない言い訳で断ったけど
ホントは、梓ちゃんって大の動物嫌いなの。
檻に入ってたら良いけど…っていつも言ってるの。
だから、飼育当番は先生に内緒で今も代わってる。見つからないようにこっそりね。
だけど…小さなカニだよ。可愛いのに。大人の爪くらいしかないんだよぅ。
"カニは、食べる物!!"なんて言ってるの。
「ホントにもらっていいの?子供たちに怒られない?」
「大丈夫‼ウチは、先生が子供たちに舐められてないも~ん!」って
笑いながら去って行った。
うさぎ組に全部もらっちゃった‼ラッキー。
子供たちは、新しいクラスメイトにおおはしゃぎ‼
「先生~名前付けよう‼」って張り切ってるけど…
動いたらきっと、どれがどれか分からなくなるはずだよ?
想像すると………ついつい笑えちゃう。
カニの飼い方や餌の与え方ってどうやると良いのかな?
後で先生に聞いてみよう。
せっかくもらって飼い始めたのに…
明日登園して居なかったら悲しむもんね。
一日でも長く元気でいてもらわないと‼
お帰りの前に子供たちと一緒に、遠足とカニのお礼を言うため
森先生のお部屋に行って「後でカニの飼い方を教えて下さい。」って
お願いしたら「バスが終わったらバケツを持ってオレのところに来てくれる?」って
言われちゃった。
わざわざ実演で教えてくれるのかな?
バケツってことは…巣作りから??
だったら、安心‼
先生は虫にも詳しくて、夏休み前に年長さんにカブトムシの幼虫の飼い方も指導してたもん。
育ち過ぎて、お泊まり保育の朝にカブトムシにかえって、大騒ぎだったけどね。
年少組は2クラス。
梓ちゃんのパンダ組とうちのうさぎ組。
遠足は大型バスと小型バスの二台で行くことになって
じゃんけんに勝ったうさぎ組が大型バスに乗ることに。
必然的にバスから降りて公園までの道のりも先生がうちのクラスの付き添いとなり
その流れでお弁当も一緒に食べることに。
「ねぇ~先生。ぼくの隣に来て。」
「私のお弁当見てよぅ。」
「ご飯全部食べたよぉ。」
ゆっくり食べる暇がないかな?と心配になるほど、子供たちにモテモテの先生。
ご飯を早く食べた子から先生と遊べるとあって
普通遅い子までサッサと食べてくれて、私は大助かり。
「先生~この池、魚が見える。」
「わぁ‼トンボだぁ~。捕まえてぇ。」
子供たちに引っ張られて、あっちこっちで先生の笑い声が響いてる。
全員のご飯が終わって片付けまで見届けたら!
お待ちかねのお遊びタイム。
クラスのみんなと遊ぶのは、ホントに楽しい。
今日は、今クラスで流行ってる"だるまさんが転んだ"をすることになったの。
ちょうどパンダ組も終わったみたいだから
2クラス合同ですることに…
初めの鬼は、もちろん‼森先生。全員の指名で決まったの。
"だぁ~るまさんが~転んだ‼"
木の下で目隠しして大きな声で振り向いた。
「あぁ‼唯先生動いた‼」
ええっ⁉もう~⁉…
ちょっと先生~いくらなんでも…一番が私?
そりゃ~。確かに、全員いるかな?って首を動かした時
先生とは目があったけど…。
ちょっとくらい見逃してくれたっていいのになぁ~。
「う~ん…。」って情けない顔をして先生のところに行ったら。
「唯先生可愛そう!助けてあげるからねぇ。」
「ちょっとだけ待っててねぇ。」って子供たちに励まされてしまった。
ホントに情けない担任だなぁ~。
先生のところに行くと。
「はい、手を繋ぐよ。」てにっこりされちゃった。
動いて見つかったら、鬼と手を繋ないで助けを待つルールなんだけど…
先生と手を繋がないとダメかな?
だって、男の人なんだよ……森先生って。
こんなことなら、子供を鬼にしたら良かった…
渋々手を繋いで…再開。
その後数人が捕まって、梓ちゃんが後数メートルのところまで近づいた。
このまま梓ちゃんが動いたのを見つからずに
私と先生のところで手を切り離してくれたら、走って逃げられる。
後少し~!!
子供たちも梓ちゃんの手を、今かと待ち構えてるの。
梓ちゃんの手が上に振り上げられて
いよいよって時に私の顔を見て、意地悪に笑ったと思ったら。
「唯ちゃんごめんねぇ~。」って言いながら
私と次の子の間で切っちゃった‼
…………………………………???。
えっ⁉
思わずポカンと眺めていたら…
梓ちゃんが笑いながら逃げて行った。もちろん子供たちも。
"きゃあ~!"って言いながら逃げる子供たちの声に我に帰ると…
木の下にいつまでもいるのは、手を繋いだ唯と先生だけ。
「唯先生~逃げないと‼」
「捕まるよぅ。」
……………う~ん。
捕まるって言うか…まだ捕まってる感じ??
先生は隣でケラケラ笑ってるの。
「もぅ~。先生、早く逃げないと~どんくさいな~
はい!タッチ。」って…
手を繋いだまま頭を叩かれちゃった‼
ええっ~。私が悪いのぅ~?普通、先生の間で切るもんでしょう?
恨めしそうに梓ちゃんを見たら
「ごめんごめん。ルールだから唯先生の鬼だよ。
でもねぇ~私が悪いんじゃないんだよぅ。切ろうとしたら先生が
切って欲しく無さそうな顔をしてたんだもん!」って訳のわからない言い訳をして笑ってた。
また二人にからかわれちゃった。
まぁ、子供たちが喜んでくれたから良いけどね。
た~ぷり遊んでおやつを食べると
名残惜しいけど…遠足はおしまい。
「今日は楽しかったかぁ~?」
運転しながらミラー越しに、子供たちに話しかける先生。
「うん!すっごく楽しかった‼」
「ドングリ拾ったよ。」
「唯先生が鬼になったのが面白かったよね?」
「ええっ~先生が可哀想。梓先生と森先生がズルしたんだよ。」
「そうそう!森先生がまたいじめたんだよね‼」
いつの間にか、またまた悪者にされちゃった先生。
苦笑してたら。
「よし!うさぎ組はみんなで、意地悪する人から唯先生を守ろう‼」
「良いねぇ~。そうしよう‼」って
二学期も先生の威厳は無さそうだけど…
子供たちは幼いなりに先生を支えようとする優しい子に育ってるみたいです。
「先生は、相変わらずモテモテだね。」って先生は笑ってた。
バスを降りる時
「ご苦労様。先生…これっ」
渡されたのはビニール袋。中を覗くとカニが数匹。
「サワガニ。パンダ組と分けて飼ったら良いよ。遠足の思い出になるから。」って。
お帰り用意をしてる時に、こっそり川に降りて捕まえてくれたみたい。
お礼を言って、直ぐにパンダ組に持って行くと
「ええっ!唯ちゃんが飼いなよ。先生、唯ちゃんの為に捕まえたんだから~」なんて
またまた訳のわからない言い訳で断ったけど
ホントは、梓ちゃんって大の動物嫌いなの。
檻に入ってたら良いけど…っていつも言ってるの。
だから、飼育当番は先生に内緒で今も代わってる。見つからないようにこっそりね。
だけど…小さなカニだよ。可愛いのに。大人の爪くらいしかないんだよぅ。
"カニは、食べる物!!"なんて言ってるの。
「ホントにもらっていいの?子供たちに怒られない?」
「大丈夫‼ウチは、先生が子供たちに舐められてないも~ん!」って
笑いながら去って行った。
うさぎ組に全部もらっちゃった‼ラッキー。
子供たちは、新しいクラスメイトにおおはしゃぎ‼
「先生~名前付けよう‼」って張り切ってるけど…
動いたらきっと、どれがどれか分からなくなるはずだよ?
想像すると………ついつい笑えちゃう。
カニの飼い方や餌の与え方ってどうやると良いのかな?
後で先生に聞いてみよう。
せっかくもらって飼い始めたのに…
明日登園して居なかったら悲しむもんね。
一日でも長く元気でいてもらわないと‼
お帰りの前に子供たちと一緒に、遠足とカニのお礼を言うため
森先生のお部屋に行って「後でカニの飼い方を教えて下さい。」って
お願いしたら「バスが終わったらバケツを持ってオレのところに来てくれる?」って
言われちゃった。
わざわざ実演で教えてくれるのかな?
バケツってことは…巣作りから??
だったら、安心‼
先生は虫にも詳しくて、夏休み前に年長さんにカブトムシの幼虫の飼い方も指導してたもん。
育ち過ぎて、お泊まり保育の朝にカブトムシにかえって、大騒ぎだったけどね。