キンダーガーテン ~温かい居場所に~
バスが終わる頃を見計らって、バケツを持って行くと
先生が私のバケツを持って…駐車場に歩き始めた。
?………??………。
不思議に思いながらついて行くと
「乗って。」って…助手席のドアを開けた。
??……?…。
固まる唯に
「川原までドライブね。
明日からは汲み置きの水で良いけど…今日はないからね。
それに、初日くらいは川の水が良いだろうし。石もいるから、ついでに拾って来よう。」って
ええっ~!
先生の言うことは分かるんだけど…
助手席に乗って…ドライブ…って…。
運転席に乗った先生に「行くよ。」って言われて待たせる訳にいかないから…
慌てて乗り込む。
「失礼します。」って座ったものの、いつも以上に固まっていると
「もしかして…緊張してる?」
「あの…はい。えっと…。
助手席って…あの…初めてで…。えっと…あの…シートベルトって…どうやって…。」
「ええっ!シートベルト‼」
「はい。あの…いつも、妹と後に座ってるから。」
「あぁ!それで初めて。って…彼氏のクルマとかは?」
「えっ?…そんな…。クルマを持っている人とお付き合いは…。って言うか…お付き合いは…。」
「えっ!付き合ったことないの‼」
驚きながらもシートベルトを引っ張って
「ここにはめるんだよ。」って笑って止めてくれたの。
「彼氏は…いました。………たぶん。」
「はぁ?…たぶん⁉彼氏がいたか覚えてないの‼」
「あっ、いえ。…覚えてないって言うか…。彼氏かどうか…。
友達のような…。えっと…。」
「そっかぁ~。まっ!じゃあ、出発するよ。」
「はい、お願いします。」
よく考えたら、男の人とクルマに乗るのも初めてだ。園バスは二人だけど、広いし。
そう思って隣の先生を見ると、すっごく近いの!!
ハンドルを握る手も大きくて、男の人なんだって思うと急にドキドキして
顔が熱くなっていくのが分かる。
思わず頬に手を置くと
「何?暑い?クーラーを強めようか?」って…
また気を使わせちゃった。
「あっいえ。あの…男の人と二人でクルマに乗るのも初めてだって思うと熱くなっちゃて。」
そう答ると、クスッと笑って
「先生は、ホントに可愛いねぇ。今どき、こんな子がいるのかって驚くよぅ。」って
「あっ!すみません。」
「いやいや、悪くないよ!良い意味の驚きだからね。
ねぇ。先生って…手も繋いだことない?今日、繋ぐの…躊躇ってたでしょ?」
「まさか‼ありますよ。小・中と運動会のフォークダンスで。」
「フォークダンスかぁ~懐かしいな。十数年前だ。
って…もしかして…手を繋いだのって、フォークダンスくらい?」
「…ですね。」
またクスッって笑って
「ホントに…可愛いねぇ~。」ってまた言われた。
緊張と会話のドキドキで…胸の鼓動を先生に聞かれそうだよ。
10分くらい走って川に着いた。
川原では石を拾って水を汲んで、注意することを丁寧に教えてもらった。
帰りの園までのドライブも、行事や仕事の話しで
行きのクルマのドキドキがウソみたいに、穏やかな時間が過ぎて安心した。
「わざわざ連れて行ってもらって、すみませんでした。ありがとうございます。」
「お疲れさま。分からないことがあったらいつでも聞いて。
フォローは止めても、困ったらいつでも助けるから。」
「はい。ありがとうございます。」
もう一度しっかりお礼を言って、ドキドキの駐車場を後にした。
緊張した~。
一学期は、独特のオーラが怖くて固まってたけど…
今は、少しフレンドリー過ぎる先生に戸惑って固まってしまう。
以外な面がいっぱいで、びっくり‼
四人は早い時から、先生にこう接してもらってたから…怖くなかったのかな?
水道でバケツに水を貯めて、明日の汲み置きをして
飼育ケースにさっき拾って来た石と川原の水を入れて、カニのお家を作っていたら
「先生~。出来そう?」って先生が来てくれた。
「一応、遠足の思い出に飼ったら良いけど…少ししたら子供たちと話して
川に還したら良いよ。自然が一番だからね。
還す時は、オレに言ってくれたら連れて行くから。」
「はい。いろいろありがとうございます。」って挨拶していたら、三人がやって来て。
「お帰り~。ドライブどうだった?」
「えっ?先生にいろいろ教えてもらったから、カニも育ちそうだよ。」
「そうじゃなくて‼二人のドライブはどうだったの?」
「あっ…それは…。」つまる私に
「すっごく緊張してたよ。三人の誰かを誘えば良かったって思うくらい。」って笑う先生。
「やっぱりそうだったんだぁ。でも、お邪魔は出来ないし!」
「ええっ!邪魔なんて‼」って答ると、ニヤッと笑って
「唯先生はそうでも…。ねっ!先生~!」って海晴ちゃんが先生に話しかけてた。
?…??……。
「まっ!いいから。唯ちゃんには、わからない話しだよ。」
「それより、カラオケ行こうって待ってたんだよ!早く済ませて帰ろうよぅ~」
「あっごめんね。直ぐに済ませて着替えて来るから。」
慌てる私の横で
「カラオケかぁ~。楽しそうだね。」って言ってる先生。
「えっ!一緒に行きます?」
「先生~行こう‼」
誘う三人に
「今日は遠足で疲れたから…オジサンは遠慮しときます。
でも、また誘って。行きたいから。」って
ええっ!以外‼…。先生、カラオケなんて行くんだぁ。何歌うのかな?
思わずマジマジ見てたら
「あれっ?オレがカラオケって、変?」って…
やっぱり先生もエスパーかも。彩ちゃんといい、先生といい。
焦って首を振ったら
「唯先生、あんまり待たせたら、この三人が"お腹すいた"って騒ぎだすよ。」って
笑いながら「じゃあ、お先に~」って帰って行った。
四人で「お疲れさまでした。」って見送ってカラオケに。
あぁ~疲れたなぁ~。今日のカラオケは途中で眠りそう。
ドタバタの遠足も…なんとか終了‼
先生が私のバケツを持って…駐車場に歩き始めた。
?………??………。
不思議に思いながらついて行くと
「乗って。」って…助手席のドアを開けた。
??……?…。
固まる唯に
「川原までドライブね。
明日からは汲み置きの水で良いけど…今日はないからね。
それに、初日くらいは川の水が良いだろうし。石もいるから、ついでに拾って来よう。」って
ええっ~!
先生の言うことは分かるんだけど…
助手席に乗って…ドライブ…って…。
運転席に乗った先生に「行くよ。」って言われて待たせる訳にいかないから…
慌てて乗り込む。
「失礼します。」って座ったものの、いつも以上に固まっていると
「もしかして…緊張してる?」
「あの…はい。えっと…。
助手席って…あの…初めてで…。えっと…あの…シートベルトって…どうやって…。」
「ええっ!シートベルト‼」
「はい。あの…いつも、妹と後に座ってるから。」
「あぁ!それで初めて。って…彼氏のクルマとかは?」
「えっ?…そんな…。クルマを持っている人とお付き合いは…。って言うか…お付き合いは…。」
「えっ!付き合ったことないの‼」
驚きながらもシートベルトを引っ張って
「ここにはめるんだよ。」って笑って止めてくれたの。
「彼氏は…いました。………たぶん。」
「はぁ?…たぶん⁉彼氏がいたか覚えてないの‼」
「あっ、いえ。…覚えてないって言うか…。彼氏かどうか…。
友達のような…。えっと…。」
「そっかぁ~。まっ!じゃあ、出発するよ。」
「はい、お願いします。」
よく考えたら、男の人とクルマに乗るのも初めてだ。園バスは二人だけど、広いし。
そう思って隣の先生を見ると、すっごく近いの!!
ハンドルを握る手も大きくて、男の人なんだって思うと急にドキドキして
顔が熱くなっていくのが分かる。
思わず頬に手を置くと
「何?暑い?クーラーを強めようか?」って…
また気を使わせちゃった。
「あっいえ。あの…男の人と二人でクルマに乗るのも初めてだって思うと熱くなっちゃて。」
そう答ると、クスッと笑って
「先生は、ホントに可愛いねぇ。今どき、こんな子がいるのかって驚くよぅ。」って
「あっ!すみません。」
「いやいや、悪くないよ!良い意味の驚きだからね。
ねぇ。先生って…手も繋いだことない?今日、繋ぐの…躊躇ってたでしょ?」
「まさか‼ありますよ。小・中と運動会のフォークダンスで。」
「フォークダンスかぁ~懐かしいな。十数年前だ。
って…もしかして…手を繋いだのって、フォークダンスくらい?」
「…ですね。」
またクスッって笑って
「ホントに…可愛いねぇ~。」ってまた言われた。
緊張と会話のドキドキで…胸の鼓動を先生に聞かれそうだよ。
10分くらい走って川に着いた。
川原では石を拾って水を汲んで、注意することを丁寧に教えてもらった。
帰りの園までのドライブも、行事や仕事の話しで
行きのクルマのドキドキがウソみたいに、穏やかな時間が過ぎて安心した。
「わざわざ連れて行ってもらって、すみませんでした。ありがとうございます。」
「お疲れさま。分からないことがあったらいつでも聞いて。
フォローは止めても、困ったらいつでも助けるから。」
「はい。ありがとうございます。」
もう一度しっかりお礼を言って、ドキドキの駐車場を後にした。
緊張した~。
一学期は、独特のオーラが怖くて固まってたけど…
今は、少しフレンドリー過ぎる先生に戸惑って固まってしまう。
以外な面がいっぱいで、びっくり‼
四人は早い時から、先生にこう接してもらってたから…怖くなかったのかな?
水道でバケツに水を貯めて、明日の汲み置きをして
飼育ケースにさっき拾って来た石と川原の水を入れて、カニのお家を作っていたら
「先生~。出来そう?」って先生が来てくれた。
「一応、遠足の思い出に飼ったら良いけど…少ししたら子供たちと話して
川に還したら良いよ。自然が一番だからね。
還す時は、オレに言ってくれたら連れて行くから。」
「はい。いろいろありがとうございます。」って挨拶していたら、三人がやって来て。
「お帰り~。ドライブどうだった?」
「えっ?先生にいろいろ教えてもらったから、カニも育ちそうだよ。」
「そうじゃなくて‼二人のドライブはどうだったの?」
「あっ…それは…。」つまる私に
「すっごく緊張してたよ。三人の誰かを誘えば良かったって思うくらい。」って笑う先生。
「やっぱりそうだったんだぁ。でも、お邪魔は出来ないし!」
「ええっ!邪魔なんて‼」って答ると、ニヤッと笑って
「唯先生はそうでも…。ねっ!先生~!」って海晴ちゃんが先生に話しかけてた。
?…??……。
「まっ!いいから。唯ちゃんには、わからない話しだよ。」
「それより、カラオケ行こうって待ってたんだよ!早く済ませて帰ろうよぅ~」
「あっごめんね。直ぐに済ませて着替えて来るから。」
慌てる私の横で
「カラオケかぁ~。楽しそうだね。」って言ってる先生。
「えっ!一緒に行きます?」
「先生~行こう‼」
誘う三人に
「今日は遠足で疲れたから…オジサンは遠慮しときます。
でも、また誘って。行きたいから。」って
ええっ!以外‼…。先生、カラオケなんて行くんだぁ。何歌うのかな?
思わずマジマジ見てたら
「あれっ?オレがカラオケって、変?」って…
やっぱり先生もエスパーかも。彩ちゃんといい、先生といい。
焦って首を振ったら
「唯先生、あんまり待たせたら、この三人が"お腹すいた"って騒ぎだすよ。」って
笑いながら「じゃあ、お先に~」って帰って行った。
四人で「お疲れさまでした。」って見送ってカラオケに。
あぁ~疲れたなぁ~。今日のカラオケは途中で眠りそう。
ドタバタの遠足も…なんとか終了‼