キンダーガーテン    ~温かい居場所に~
それからは、日に何度も電話がかかってきて…

新年の挨拶は…先生が一番始めの人になっちゃった‼

12時ジャストの電話って…

先生…ホントに彼女がいないのかなぁ?

電話だって…先生がかけてくれてるから…

忙しかったり、都合の悪い時はかかってこないはず。

大丈夫だとは思うけど…少し長話すると不安になっちゃう。

「先生…ホントに迷惑してないですか?彼女さんは大丈夫ですか?」って聞くと

ふぅ~っとため息を吐いて

「先生…しつこいと怒るよ。
オレに彼女はいないし"大丈夫"だと言ってるんだから…信じてよ。」

「すみません。
だって…先生はとても良い人で…彼女はいなくても
先生を良いなぁ~って思う人は沢山いると思うから。
もしも、先生のことを良いなぁって思っても…電話がつながらなかったら
…………申し訳ないなぁって思って…。」

「先生以外の女の子と電話なんてしません!
オレって…そんなに女癖悪く見える?悲しいなぁ~。
そんなことより、オレと電話してること…四人に言ってない?」

「あっ…はい。先生に内緒って…言われたから…。
えっと…先生の女癖が悪いなんて…思ってませんから…。
ただ、素敵だから…モテるって思ってるだけで…。」

「ありがとう。
でも、モテないんだよねぇ~。
モテないって言うか…男として見てもらえないって言うか…
気づいてもらえなくって…。」

「えっ!先生って…好きな人がいるんですか?」

ショック~!!

そりゃ~私なんて恋愛対象になってもらえるなんて…思ってないけど…

………そうなんだぁ……………。

「うん、まぁ~ね。
それより、電話してること…四人には内緒にしといてね。」

「それって…私と電話をしているのを知られると、恥ずかしいですか?
もしも迷惑なら…」

「迷惑じゃあないよ。
恥ずかしくはないけど…四人に知られると五月蝿いから。
オレの心の準備が出来るまで、もうちょっと内緒にしてくれる?」

「はい…。」

心の準備って…なんだろう??

五人でした新年会も…先生と約束したから、ちゃんと内緒にしたよ。
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