キンダーガーテン    ~温かい居場所に~
席に戻ると、ホワイトデーの告白や電話の話しになってて…

どうやら、先生が質問攻めになることで唯を庇ってくれてるみたい。

「ひぇ~!よくそんなこと言えたねぇ~」

「ハズッ~!」

ケラケラ笑いながらからかう四人に、タジタジになってて…。

ごめんね…先生。

唯がもう少し、しっかりしてたら…先生…苦労しないのにねぇ…

デザートのプリンも食べ終わって、何とかお開きに。

入口では先生が、会計を済ませながら…四人分のケーキも

一緒に買ってあげてるみたい。

あれ程ブツブツ言ってたのに…優しい。

「園にはナイショの交際なので…唯ちゃんのフォローを
お願いします。」

笑いながらケーキを差し出す先生に

「まっかせなさ~い!」

「その代わり、唯ちゃんは任せたからね!!」

「泣かせたら、怖いよぅ~!」

「園にいられなくなるかもね!気を付けて。」

「大切に扱って下さい。」

四人の優しくて…怖~い言葉に

「約束します。」って…凄く真摯に答えてくれた先生…。

友達と先生の愛情に、胸がいっぱいになっていたら…

唯の頭を代わる代わる撫でた四人は

"預けたよ!"って…

トンって優しく、唯の背中を押して…先生の胸に預けたの。

先生に寄り添う唯に笑って、帰って行っちゃった。
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