キンダーガーテン ～温かい居場所に～

お店を出て、一度家に寄ってから…図書館に向かった。

今日一番のメインが済んで、気持ちがとっても穏やか。

付き合う報告やデートの話しは、前にしてたから全然大丈夫だったけど…

先生と並んでみんなの前に行くのは…やっぱりちょっと緊張しちゃった。

みんな、彼氏彼女って…認めてくれたかな？

運転中の先生をチラッと見ると

「大丈夫だよ。」って…

先生には、どんな不安も伝わるね。


駐車場に止めてから、入口まではまだ気持ちを引きずってたのに…

自動ドアを開けて、一歩中に入ると‼

そこは天国。

紙の少し懐かしい香りと、壁一面の本を前に

隣に先生がいることも忘れる程ワクワク‼

いつも一人でいることの多い唯にとって、本は一番の友達‼

恋愛に冒険、人生の指南書と…

色んな世界に、連れて行ってくれるの。

ニコニコしながら、迷わず進む唯の腕をつかんで

「今日は、こっちだよ。お仕事しようね！」って…

あっ！…そうでした…。