キンダーガーテン    ~温かい居場所に~
帰りにまた5人で夕ごはんを食べていたら

「どうだった?航の指導は?張り切ってたでしょう?」

「うん。任せられるって嬉しいもんね。」

「違~う!それは、指導者が唯ちゃんだからだよ!」

「航も唯ちゃん狙いだからね。」

「ここの男どもは、これだけ良い女が揃ってるのに
唯ちゃん一人に偏って…」

「まぁ~分からなくはないよね。唯ちゃん以外はみんな怖いもんね。
男は癒しを求めるからね!」

そんな事ないのになぁ~。航君とまともに話したのは

今日が初めてなのになぁ~。

先生は彼氏だから、からかわれるのは仕方ないけど…

航君は何だか可哀想だな…変な噂されて。

「ところで、ダンナの反応はどうだった?航と話すな!って
言ってた?」

「言わないよ。航君のこと良いヤツだよって…誉めてたもん。
それに、話すのが苦手ならメモを作って渡したらいいよ。って
アドバイスもくれたもん。」

「先生無理しちゃってるねぇ~」

「胸の中嫉妬でイライラだよぅ~」

「大人ぶってるだけだって!
その証拠にカナが駆り出されたんだから」

「夏苗ちゃんには、余計な手間を掛けさせちゃって申し訳なかったなぁって
思うけど…先生はヤキモチじゃなくて唯の為にお願いしてくれたんだよ?
ヤキモチなんて妬かないよ。
自分でも言ってたもん…。そんなこと考えてたら仕事にならないって!
…ホントだよ?」

「はいはい、先生は唯ちゃんのヒーローなんだもんね。
ヤキモチなんて妬きません。」って笑ってる。

ホントなのになぁ~。

第一、ヤキモチ妬かれる程モテないもん。

妬くんなら唯の方なのになぁ。

唯を除くメンバーが

「これから見ものだね。」

「先生、いつまで忍耐持つかな?爆発するの楽しみ。」

「でも航の思いが、唯ちゃんに届く日はきそうにないね。」

「可哀想だけど…天然に恋したんだもん仕方ないね。
天然ってモテるねぇ~。それでも天然だけど!」

「まぁ~私らを楽しませてくれるからいいんじゃない?」って


こっそりしていた会話は、耳に入って来なかった。
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