見返橋
話は3時間にのぼり、続いた。
俺は間部見の話をいそいそとノートに記し、たまに相槌を打ったりしていた。
与えられた時間は五時間だった。
大体話し終え、間部見はふぅ、と息を吐いた。
......おいおい、困るよ〜。
あと2時間、潰してもらわないと...。
「孝雄先生、もう、ありませんか?」
「......ぁ、アレはダメだしな。
うん、もう全部だよ」
アレってなんだ?なにがダメなんだ。
俺は記者。
被記者を問い詰めるのが仕事だ。
俺はずい、と身を乗り出し、間部見にせまった。
「アレって?ダメってなにが?
全然言い終わってないじゃないですか。
こっちだって仕事があるんです。
あなたはうちからお金を貰うことを契約としているんですから、隠し事はナシのはずですが?
...ちゃんと、教えてください」