夢と現実の交差点
 「うおっ」
 レシーバーである相手がうめく
相手のラケットは空を切った
 今、俺が放ったのは、高速サーブと同じモーションで放つ跳ねが大きい回転サーブだ
 高速サーブに警戒する相手の裏をかくことができる
 

 このゲームをものにした俺ら(ペアは梶である)は、このまま流れに乗って試合をものにすることができた

 愛依に少しはいいとこ見せられたかなとか不謹慎なことを頭によぎらせつつ、相手と握手を交わし、俺は試合を終わらせた

 
 時刻はPM.11:00.家に帰ったあと宿題を片づけたところで俺は、これが夢だったはずだと思い出した
 体の感覚は実際となんらかわりないため、ついつい忘れていた
 夢の中で寝たら一体どうなるのだろうか
 
 
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