夢と現実の交差点
 「嘘…だろ」
全身から力が抜けていく
だが、音声は脳内でリピートされる

『明日斗君、君の病名は急性白血病だ。残念だがステージ4まで進行をしている。これからは抗ガン剤治療での延命に全力を尽くすよ。
 それと、非常に言いにくいんだが君に残された時間は、1年だと思ってくれ』

 嗚呼、吐きそうだ
いっそ、何もかも全部投げ出して死んでしまいたいとも思った

 ーー1時間後
病室のベッドに横たわった俺は、未だ混乱を続ける頭の整理を始める

 まず、自分の状況だ
白血病と診断された
昨日、倒れたのもこれが原因だろう

 今、俺にできること……
奇跡が起きるのを祈って、待つこと?
いや、千羽鶴でも作ろうか
多分暇になるだろうから

 そして、一番問題なのは、クラスとかへの対応である
 まだ俺に白血病と言う勇気はない
とりあえず、入院するのでしばらく登校できないことにしようか…
 いずれバレるだろうが、今あいつらに心配はあまりかけたくはない
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