夢と現実の交差点
 昼も過ぎ俺にはただ、空白となる時間が過ぎる
【入院】とだけ説明したL○NEを送った俺は特にやることもなく、窓から見える遠い空に目を向ける

 ひらひらと舞う雪
今までなら、気にも留めかった初雪の空
雲に覆われているはずなのに、雪の白さからどこか明るさを感じる

 だんだんと雪は増え始め、視界を銀世界に変えていく
 いつも道理に俺が動けなくとも、世界は一定の速度を保ったまま進んでいた

 ふと、何かと目があう
それは、窓の外ではなく、部屋が見えている部分だ
棚の上を見ると何かがのっている
「ぬいぐるみ…」
バクのぬいぐるみだ
「一体誰が……?」

この時俺は、目があう、つまり目が見えるはずのこのぬいぐるみは目が閉じていることに気づかなかった
< 14 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop