夢と現実の交差点
意識が覚醒し、バッと起き上がれば、静寂な病室だ
時間を見るとAM3:45だった
起きている必要も余り感じず、ボフッという音を立て、ベッドに体を任せる


そんなとき、微かに何かの声が聞こえた
「……よ…s..と」
頭に響くような声
音に意識を傾ければ、
いつの間にか俺は眠りについていた









「……ん」

「起きなよ、明日斗
ほら、次の授業始まっちゃうよ」
上の方から声がした

「もうすこし」
誰だと思って顔を横にすれば、
「え!?!?」
愛依がそこにはいた

「もう、早く起きなね」
困った子だと見るかのように俺を見てそう言う愛依がいた

「ご、ごめん」
胸は高鳴り、心拍音
焦りに焦って声もはっきりしない

けどさっきから愛依の目線が俺の方に向いている気が……
「俺の顔になんかついてる?」

「え?違うわよ
明日斗の寝癖がひどくて笑
鏡、後で見てみなさい?」

「マジか…」

「そうだ、もう私いくよ
ま、精々頑張って
時間結構来てるから」
じゃあねと彼女は去っていってしまった

「ヤバいヤバい」
時間はあと3分
早くも道具を探さないと
授業にでれない
いつもはあるのにこういうときばかりないのにイラつく俺であった

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