雪降るセカイは一瞬で.
私はそんな亮太から逃げたんだ。
ホテルはとても素敵なところで、
ここで働くと思うとワクワクした。
部屋の中も、これが通常の部屋なの?ってくらい綺麗で豪華で楽しみになった。
でも、だからこそ、
ここで亮太に別れ話を切り出されるのが
嫌になった。
全てが色褪せてしまいそうで
嫌になったんだ。
だから、
朝、亮太が起きる前に
部屋から逃げたんだ。
電話番号もメールアドレスも変えて、
亮太からの言葉が届かない環境をつくったの。