雪降るセカイは一瞬で.
「豊さん、今日早上がりだっけ?
もしよければこれ行ってきたら??
お客様が豊さんにだって。
ほら、今じゃ取ることも難しいWINGのチケット!
豊さんってWINGと地元一緒よね?
懐かしいんじゃない??」
なんて、ベテランの受付担当の橋本さんに
チケットを貰ったのは…
行こうか正直迷った。
今行ったら本当の意味でファンになっちゃうんじゃないかな?って。
私が好きだった亮太は私の中でRYOになってしまうんじゃないかって。
でも、
それもいいんじゃないだろうか?
5年間、亮太は何も連絡をしてこなかった。
それが答えなんじゃないんだろうか?
だって、
亮太は私がここで働いていることを
知っているんだから。