パノラマ・ビュー ~夜景の広がる部屋で~
「同じだって、オレも…」

佐野の髪はまだ濡れていて、シャンプーのいい香りがする。

「オレだってわからなかった。仕事仲間としても友達としてもオレはお前が好きだよ。だけど、どんどん……もっと違う佐野が知りたくなる」

「え…」

潤んだ瞳がぱちくりとオレを見あげた。
ヤバい。至近距離で目が合う。

「本宮、ホ、ホントに、」

いや、だから…。

「バカ。ここ、目瞑るとこ」

テンパった佐野がもう喋れないように、柔らかな唇をそっと塞いだ。


ワインを開けて
灯りを落として

それから…


夜景の広がるこの部屋で、どんな夜を過ごそうか。








fin.
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