永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。


「それは、ほのかちゃんの言葉と、今ここにいてくれるなっちゃんのお陰だよ」

「……べ、別に、俺は利害が一致しただけだ」

「それでも、ありがとう」


フイッと照れくさそうにそっぽを向くなっちゃんに、私はお礼を言う。

まだまだこの先は長い。

スタートラインに立っただけだけど、なっちゃんとなら行ける気がするんだ。


「ほのかちゃん……」


死んだ人は、星になると昔から言うけれど……。

今輝く星の中にも、ほのかちゃんがいるのかな。


「……バタバタしてたけど、アイツが死んでそんなに経ってないんだよな……」

「うん……」


心のどこかで、私達は考えないようにしてたのかも。

思い返すと悲しくて、泣きたくなるから。

だって今も……。


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