永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。



「っ……きっと、心配してるんだろうなぁ…っ」


涙がポロポロ流れて、星が歪んでしまう。


「ふうよりほのかの方が姉貴っぽいからな」

「ふふっ、うん……」


だから、私たちの旅路を見守ってて。

私、ほのかちゃんと約束したもんね。


「行きたい場所に行く」

「あぁ…」

「生きたい人と生きる……うぅっ、約束っ」

「あぁ……ふう、思っきり泣いとけ。そんで明日からは笑え、ほのかのために」


そう言って、なっちゃんは静かに肩を貸してくれる。


私はその肩に頭を乗せて、明けゆく空を見つめる。


そして、あの空の向こうにいるであろうほのかちゃんを想って泣いたのだった。



< 105 / 322 >

この作品をシェア

pagetop